2007年10月11日
帝人子会社の東邦テナックス、ドイツでも炭素繊維増強
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:帝人

 帝人は11日、グループ会社で炭素繊維事業を展開している東邦テナックス(本社:東京都文京区、宇都宮吉邦社長)が、100%子会社であるToho Tenax Europe GmbH(ドイツ、TTE社)で2009年8月稼動を目標に炭素繊維生産ラインの増設を決めたと発表した。
 
 炭素繊維は航空・宇宙、一般産業、スポーツ・レジャーなどの分野で幅広く利用される高強度、高弾性の高機能繊維で、需要は年率15%前後の高い伸びを見せている。
 
 TTE社は現在、ドイツ・オーバーブルフ工場に年産3,400トンの炭素繊維製造設備を持っているが、09年8月の稼動入りを目標に同1,700トン増設し、合計能力を同5,100トンとすることを決めた。投資額は51百万ユーロ。
 
 東邦テナックスは、三島事業所でも現有年産3,700トン設備を6,400トンに拡大するため工事中で、08年4月に完成する。アメリカにも年産2,000トンの工場を持っている。
 
 日独米を合わせた同社の炭素繊維生産能力は、現在の年産9,100トンから08年11,800トン、09年には13,500トンに増強される。