2007年10月12日 |
クラレ、独自の金属ナノ微粒子技術で「導電性PVA繊維」開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:クラレ |
クラレは12日、独自の金属ナノ微粒子複合技術によって、新タイプの導電性繊維「クラロンEC」の開発に成功したと発表した。 ポリビニルアルコール分子の水酸基が種々の金属イオンと相互作用することに着目し、繊維内部に硫化銅のナノ微粒子を均一に分散・混合させた高導電性のポリビニルアルコール繊維で、今後、早期に市場性見通しをつけ、事業化したい意向である。 現在、導電性繊維はミクロンサイズのカーボンブラック粒子を練り込んだものが汎用されているが、「クラロンEC」はナノサイズの金属微粒子を複合することで、高い導電性と耐久性を実現した。 特徴は(1)導電粒子のナノサイズ効果で、高い導電性を発現する(2)導通経路が繊維内部にあるため屈曲・磨耗などによる外部損傷を受け難く、耐久性に優れる(3)形態自由度が高く、導電性の制御が可能など。 主な用途として、除電ブラシ、静電気除去テープなどの静電・帯電防止材や電磁波シールド材、電磁波吸収材、センサー・スイッチ材などに期待している。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1192163463.pdf (資料) http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1192163463.pdf (写真) http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file4_1192163463.jpg |