2007年10月15日
日本ゼオン子会社のオプテス社、新位相差フィルムを上市
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:日本ゼオン

 日本ゼオンは15日、100%子会社のオプテス社(若林志明社長)が開発した、新ゼノアフィルムの新しいグレード「ZDシリーズ」(斜め延伸位相差フィルム)を本格上市すると発表した。
 
 「ZDシリーズ」は、位相差フィルムの打ち抜き、貼り合せ等の工程が大幅に改善され、偏光板に使用される保護膜も削減されるため、トータルコストの削減や偏光板ユニット製品の薄型化が可能となる。
 
 位相差フィルムは、液晶ディスプレイの光学補償として使用される。今回開発した技術は、分子の配列方向を自由に制御できる点に特徴があり、すべての液晶モードに対応して位相差フィルムと偏光板のロールツーロール貼り合せが可能となる。
 
 オプテス社は富山工場高岡製造部に年産5,000千平方メートルの生産設備を完成し、実機での製品開発を進めてきたが、ユーザーの評価を得て、実用化の見通しがついたため本格販売に踏み切った。同製品の開発・販売は業界では初めて。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1192492948.pdf