2007年10月16日
SMの出荷、9月は前年比13%増と好調
輸出の50%増で、国内の不振をカバー
【カテゴリー】:実績/統計(行政/団体、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:日本スチレン工業会

 日本スチレン工業会が16日に明らかにしたところによると、SM(スチレンモノマー)の9月の生産・出荷実績は、生産量が前年同月比8%増の273,648トン、総出荷数量が同13%増の294,766トンとなった。

 生産が8%増えたのは、前年同月に2社だった定修による運休企業が、9月は1社だけで総供給能力が前年を上回ったためと見られている。
 一方の総出荷量が13%もの増加となったのは、輸出が活発で前年同月を50%上回って125,026トンとなり、同4%減の169,740トンと不振であった国内向けをカバーしたため。

 輸出は2ヵ月連続、今年に入って7度目の前年同月超えとなった。もっとも、昨年9月の輸出量は前年同月を34%下回る低水準であった。
 国内向けの減少は、最大消費分野のPS(ポリスチレン)向けが、PSメーカー2社の設備の定修の影響で縮小したことと、EPS向けその他も需要が低調であったことによる。この結果、SMの国内向け出荷量は3ヵ月振りの前年同月割れとなった。
 
 これに伴う7〜9月期の実績は、生産が前年同期比6%増の917,617トン、総出荷量が同4%増の916,412トンとなった。国内向けは同0.5%減の519,443トンと低調であったが、輸出が同11%増の396,969トンと好調で国内向けをカバーした。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1192517983.pdf