2007年10月17日 |
日鉱金属、チリでの「バイオ・リーチング技術」研究を強化 |
【カテゴリー】:経営(海外) 【関連企業・団体】:日鉱金属 |
日鉱金属は17日、チリ国営銅公社のコデルコ社と共同でバイオ・マイニング(微生物を利用した鉱業技術)の研究開発を行っている、バイオシグマ社(BioSigma S.A.)の2007ー2010年の事業計画が決定したと発表した。 約17百万米ドル(約18億円)を投じて研究開発をさらに強化し、バイオ・リーチング技術(微生物を利用した鉱石からの金属浸出法)の実用化を推進する。 バイオシグマ社は、2002年7月に研究開発を開始し、2005年から2007年の間に2,500トン規模のパイロットプラントで同技術の有効性を実証した。続く2007年2月には、コデルコ社が所有するアンディーナ銅鉱山で、これまでの製錬技術では処理できなかった低品位硫化銅鉱石を対象に、同技術の5万トン規模での実証を目的とした試験操業を開始した。この結果、2007年5月には同技術を用いた電気銅の生産に成功した。 今回決定した事業計画では、同技術の早期実用化のための開発を推進し、2010年末までに日鉱金属並びにコデルコ社が所有する銅鉱山等に対して、同技術を商業的に適用する契約を締結することを目標としている。 また、基礎的研究開発では、これまでに得られた微生物学・ゲノム学・遺伝子工学分野等での成果を生かし、大学との共同研究等により、同技術をさらに充実・発展させる計画となっている。 日鉱金属では、バイオシグマ社へ研究者を派遣して積極的に技術開発に取り組んできたが、今後はさらにコデルコ社との連携を強め、同技術の実用化に力を入れていく方針である。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1192603215.pdf |