2007年10月17日
横浜ゴム、道路橋のゴムジョイントに騒音低減のワイドサイズを追加
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:横浜ゴム

 横浜ゴムは17日、道路橋の継ぎ目に取り付ける伸縮装置ゴムジョイント「YS2型」シリーズに、より大きな遊間(隙間)に対応できる「YS2-W(ワイド)」を追加したと発表した。
  
 阪神大震災レベルの地震にも耐えられるよう免震ゴムを設置する橋梁が増えているが、免震構造にするには橋桁同士の衝突を防ぐため継ぎ目に広い遊間を確保しなければならない。
  
 「YS2-W」はこうした広遊間のニーズに応えた商品で、500ミリメートルの遊間に対応できる。今秋から販売を開始する。

 ゴムジョイントは橋桁間の隙間をつなぎ、橋桁の温度変化による伸縮や地震の揺れに追従するための伸縮装置で、「YS2型」は環境をキーワードに開発した。騒音低減効果に特徴がある。
 
 ポイントはタイヤの設計技術を生かして開発した表面ゴム部の排水溝パターンで、排水溝の間隔を不揃いにした不等ピッチパターンを採用。高い排水性を確保すると同時に、車両が通過する際に発生する耳障りな音域のノイズを抑えた。自社測定データでは、従来のジョイントに比べ時速50キロメートルで2〜7デシベルの騒音低減効果を得た。