2007年10月22日 |
SPDC、L-Lのアジア向け価格を再引き上げ |
11月分も10ドルアップでオファーの構え |
【カテゴリー】:市況(海外、原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:サウディ石油化学 |
サウディ石油化学は、明日23日にも中国ならびに東南アジア地域の大手樹脂加工企業やトレーダーに対してサウジ・シャルクのL-LDPE(商品名:QAMAR)の11月の輸出希望価格を提示する。 中国向けについては、ナチュラルグレードのCFR価格を同1,350ドルに、また高透明品種のCFR価格を同1,360ドルとしたい考えだ。東南アジア地域向けはナチュラル品種を同1,360ドル、高透明グレードを同1,370ドルに底上げしたい意向。いずれも10月の引渡し価格に対しては同10ドルの値上げとなる。 これが受け入れられると、同社による「QAMAR」のアジア地域向けの輸出価格は2ヵ月連続の引き上げとなる。9月に比べると、中国向けは同20ドル、東南アジア地域向けは同30ドル底上げされることになる。 アジア地域のフィルムメーカーの間では2ヵ月連続の値上げに強く反発するところも出てくると見られる。最終的には、需要家の多くが同樹脂の当面の需給バランスとナフサならびにオレフィンの先行きの価格をどう予想するかで決定されることになるが、決着まで時間がかかるとの見方が強まっている。 |