2007年10月24日 |
金川・信越化学社長が強調「米シンテックは健闘」 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:信越化学工業、シンテック |
信越化学工業が24日発表した、米国シンテック社の2007年上半期(1ー6月)業績は、北米における住宅建設の低迷を受けて、売上高、利益とも前年同期比マイナスとなった。 売上高は1,143億円(前年は1,303億円)、経常利益は161億円(251億円)、当期純利益は138億円(168億円)だった。 信越化学の金川社長は「他のメーカーが大幅に収益を減らす中で、シンテックは需要家を米国内だけでなく中南米や中近東、アフリカなど全世界に広げ、設備もフル稼動を続けてきた。このため営業利益は3割程度の減少に止まっている。よく健闘していると思う」と評価した。 ただ、米国の住宅事情の先行きについては「全く予想できない。塩ビ事業も下期に回復することはないだろう」と、表情を曇らせた。 また、最近の塩ビ業界の動向については「世界的に見れば塩ビの需要そのものは決して悪くない。毎年数%づつ伸びている。シンテックも基本的には北米、カナダで売っていくが、各国メーカーに比べて競争力はあると思う。原油が暴騰してナフサ価格が上昇する中で、天然ガスはそれほど上っていない。原料の塩も米国は安い」と、シンテックの将来には自信をみせていた。ルイジアナ工場の増設工事は予定通り進んでおり、来年2月には完成の予定だ。 【関連ファイル】 シンテックの業績概要 https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1193217098.tif |