2007年10月25日
PPフィルムの出荷、9月は3ヵ月振りの前年割れ
食品包装用の不振が響く、機能品種は好調
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:日本ポリプロピレンフィルム工業連合会

 日本ポリプロピレンフィルム工業連合会が25日に集計したところによると、9月のPPフィルムの出荷量はOPP(PP延伸フィルム)もCPP(PP無延伸フィルム)も前年同月の実績を下回った。OPPは21,393トンで3.4%減、CPPは13,655トンで0.5%減となった。ともに3ヵ月振りの前年同月割れである。
 
 OPPもCPPも最大消費分野である食品包装用が不振であったことが響いている。OPPの食品用は2.0%減で3ヵ月振りの前年同月割れとなった。CPPの食品用は4.5%減で2ヵ月連続の前年同月割れである。
 OPPの場合は、繊維・雑貨用と工業用その他用が食品用以上に不振であった。一方のCPPは、逆に工業用と繊維・雑貨その他用が大幅な伸びを遂げて食品用の落ち込みのかなりの部分をカバーしている。
 
 これに伴う今年1月から9月までの累計は、OPPが182,992トン、CPPが117,293トンとなった。前年同期の実績に対比すると、OPPは2.9%減、CPPは0.7%増となる。合計は300,285トンで1.5%減となる。
 両品種とも主力の食品包装用がマイナス成長となっている点が目を引く。OPPの食品用は130,147トンで1.5%減、CPPの食品用は90,888トンで2.4%減となっている。前年同期を上回っているのは、CPPの工業用の19.4増と繊維・雑貨その他用の10.3%増だけ。いずれも付加価値の高い高機能品種である点が注目される。
 
 PPフィルムの9月の出荷実績と1〜9月の累計は別表の通り。

【関連ファイル】
PPフィルムの9月の出荷実績と累計
https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1193302999.xls