2007年10月29日
「住まいの省エネセミナー」、これまで以上に盛況
「塩ビサッシ窓と地球温暖化防止」のトークが人気
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会
挨拶する土屋隆・塩ビ工業・環境協会会長

 (財)地球・人間環境フォーラムと塩ビ工業・環境協会は環境省の後援を得て27日、東京ビッグサイトの特設ステージで「第5回 住まいと環境・エネルギーセミナー」を開催した。

 このセミナーは、「地球温暖化防止が世界共通の喫緊の課題となってきただけに、塩ビサッシと複合ガラスの組み合わせによる断熱窓の設置が地球温暖化防止にいかに大きく寄与するかを多くの市民に知ってもらうことが大切となってきた」(土屋隆・同協会会長)との考えに基づいて開催されたもの。
 
 当日開場には主催者の予想を大きく上回る多数の一般市民が集まり、かねてから地球温暖化防止問題に熱心に取り組んでいる官・学双方のリーダと有識者の計4人の講師の話に最後まで熱心に耳を傾け、閉幕時には講演者を囲んで質問する複数の市民も現れた。

 土屋会長(東ソー社長)の挨拶のあと、「地球温暖化防止」と「窓とリフォームとの関係」をテーマにトークディスカッションが開かれ、「エコリフォームでSTOP!温暖化」をテーマのトークセッションをもって幕を閉じた。

 土屋会長は「私たち塩ビ関係業界は、地球温暖化問題の解決が最重要課題となっているいまこそ優れた省資源・省エネルギー性能を持つ塩ビサッシの普及にこれまで以上に熱心に取り組むべきと考え、行動を起こしている」と前置きし、「環境省でも塩ビサッシの持つ断熱・省エネ性能や健康に有害な結露の防止性能等に注目して本庁舎の内窓に塩ビサッシと複層ガラスの組み合わせによる断熱窓を採用した。また、民間が塩ビサッシによるリフォームには補助金を交付するなど積極的に後押ししている」「今後の普及には多くの市民に塩ビサッシの持つ環境適正をよく知っていただくことが何よりも大切なので、本日ここにおいでの市民の皆様には塩ビサッシが温暖化防止と暮らしの向上に大きく寄与することをセミナーを通してぜひご理解いただきたい」と強くアピールした。

左から酒井ゆきえ、小林光、坂本雄三、宮崎学、土屋隆の各氏
 続くトークディスカッションには、環境省大臣官房長の小林光氏、東京大学大学院工学系研究科教授の坂本雄三氏、自然界報道写真家の宮崎学氏の3氏が出演。酒井ゆきえフリーアナウンサーの司会で地球温暖化防止の重要性と塩ビサッシによる住まいの省エネの大切さについてそれぞれの意見と述べた。

 小林官房長は、塩ビサッシによる断熱窓採用の省エネ効果を具体的な数字を挙げながら述べ、リフォームに対して実施中の補助金制度や政府の新たな減税制度の概要も紹介したあと、「地球温暖化の防止と快適な暮らしの両立には塩ビサッシによる断熱窓の普及が大切」と結んだ。

 坂本教授は、研究によって明らかとなった塩ビサッシと複層ガラスの組み合わせによる断熱窓のもたらす省エネ効果の内容を具体的に紹介。「地球温暖化の防止には建物の最大の開口部である窓の断熱化が不可欠であり、皆さんもぜひ塩ビサッシ窓の採用を前向きに検討していただきたい」と訴えた。

 トークセッションでは、歌手のアグネス・チャンさんが「いまこそ民間人一人ひとりが地球温暖化の進行問題を真剣に受け止めて、身近なところから省エネを直ちに実行していかないと子供や動物にも重大な悪影響を残していくことになる」と強調した。