2007年10月30日
経産・農水両省、知的財産問題で連携「連絡会議」設置
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:経済産業省、農林水産省

 経済産業、農林水産の両省は30日、知的財産分野で連携をつよめるため「知的財産連携推進連絡会議」を設置し、同日、特許庁特別会議室で第1回会議を開催した。今後、両省は密接に連携をとりながら、地域における知的財産の創造、保護及び活用を促すための施策を積極的に展開していくとしている。
 
 農水省は3月に「農水省知的財産戦略」を策定し、農林水産業、食品産業で“質の高い”知的財産を創造し、適切に保護、活用することによって産業競争力を高め地域を活性化する施策に取り組んできた。
 
 一方、経産省は優れた技術を生み出し、権利化する仕組みを整え、知的財産の創造と保護・活用という「サイクル」が拡大循環する環境を整備するため、戦略本部の設置を進めてきた。
 
 両省は今後、知的財産の保護・活用のための基盤づくりに協力し、人材の育成や関係する情報提供基盤の整備を図る。
 
 また、海外各国とも知的財産の保護強化に関する連携をつよめ、
(1)知的財産分野における制度調和の推進
(2)模倣品問題の解決に向けた対応の強化につとめる。
 
 両省は、東アジアをはじめとする海外の模倣品問題に対しては、各国政府への要請や協力提案を行うほか、これまで両省が集めてきた海外の知的財産制度、模倣品問題の実態等に関する情報を共有化し、対応を強化するとしている。