2007年10月31日 |
旭化成、ニチアスに住宅改修費用負担請求へ |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:旭化成、旭化成ホームズ |
31日中間決算を発表した、旭化成の伊藤一郎・取締役兼副社長執行役員は、前日のニチアスが大臣認定を不正取得したことによる、同社の通期業績への影響について「ヘーベルハウスなど4万戸の住宅を対象に、今後、責任をもって軒裏天井の張替え工事を行うが、どのくらいの費用がかかるのか、今の段階では何ともいえない。影響額が算定できるまで、あと1カ月近くかかるのではないか」と見通しのむずかしさを語った。 「同じ改修工事でも、建物の高さや構造によって作業の足場が異なるし、かかる費用も変わってくる。新築の場合でも工期に遅れが出れば、違約金を請求されないとも限らない。受注契約のキャンセルや、新規受注への影響など予想もつかない」というわけだ。 ニチアスとの今後の交渉についても「改修費などの実費や違約金のようなものはすべて負担してもらう。当然だと思う。ただ、計算しにくい機会損失的なものをどうするか、これは裁判所の判断になりそうだ」と苦しそうな表情だった。 |