2007年11月01日
日本勢のナフサの10月契約価格、約755ドルに
前月の平均を7%上回る、前年同月比は42%高
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況)
【関連企業・団体】:なし

 エチレンセンター筋の調べによると、わが国の商社や石油ならびに石油化学企業が10月中に国際市場で契約した石油化学用ナフサの月間平均価格はトン当たり755ドル弱となった。
 
 9月の平均に比べるとおよそ7%高い。前年同月の平均を42%強上回っている。2ヵ月連続の上昇で、月単位の平均価格としては史上最高値となった。

 これには、原油の国際スポット価格の高騰が大きく影響している。WTIの10月の平均は1バレル85.6ドルで、先月の平均に比べて7.5%高くなっている。前年同月比は44.5%もの値上がりである。

 わが国の企業が国際市場で契約したナフサの10月の平均価格の上昇率は、原油の上昇率を若干下回るレベルにとどまっている。しかし、極東向けの10月終盤の価格は、アジア地域のエチレンセンターの定修が相次いで終了し、ナフサの消費量が増加する傾向をたどりはじめたため原油同様の高率となっている。