2007年11月02日
PETボトルの回収は9月が6ヵ月振りの前年割れ
リサイクル量もわずかながら前年を下回る
【カテゴリー】:環境/安全(行政/団体、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:日本容器包装リサイクル協会

 日本容器包装リサイクル協会が全国の市町村から9月中に容器包装リサイクル法に沿って引き取った使用済みPETボトルの数量は14,430トンで、前年同月の実績を1.9%下回った。6ヵ月振りの前年同月割れである。
 
 これには、一般家庭から分別収集した使用済みPETボトルの多くを対中国貿易事業者に売却する市町村が増えていることが大きく影響していると見られる。財務省の9月の貿易統計によると、同月のPETくずの総輸出量は34,696トンで前年同月を28.6%上回っている。
 この結果、引き取り量の今年4月から9月までの累計は58,534トンとなった。前年同期の実績を2.5%上回っている。同期のPETくずの輸出量は96,577トンで、前年同期を28.8%上回っている。
 
 一方、同協会の委託による同ボトルの9月における再商品化(リサイクル)数量は9,783トンで同0.2%減となった。これも6ヵ月振りの前年同月割れである。手法別のリサイクル量が最も多かったのは引き続き繊維(ユニフォームやカーペット等)向けで、同0.9%減の5,487トンとなっている。シート向けの同8.9%増の3,816トンがそれに続き、ボトル向けや成形品向け等は200トン台のごくわずかの量にとどまっている。
 4月から9月までの累計は58,534トンで、前年同期を12.4%上回っている。うち繊維向けは31,693トンで同16.2%増、シート向けは21,784トンで同2.3%増、ボトル向けは3,372トンで同2.1倍、成形品向けは1,470トンで同13.4減、その他は215トンで同13.8%増となっている。