2007年11月05日
先週のナフサの日本向け契約価格は800ドル台に
北西欧のCIF価格も800ドル台に乗る
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況)
【関連企業・団体】:なし

 エチレンセンター筋の調べによると、先週中にわが国の大手商社や石油企業ならびに石油化学企業等が国際市場で契約した石油化学用ナフサのトン当たりの週平均C&F価格は約808ドルとなった。
 
 週単位の平均C&F価格が同800ドル台に乗ったのは今回が初めて。前の週の平均に比べると同32ドル強(4.2%)の値上がりとなっている。北西欧のCIF価格も同800ドルの大台を突破して802ドルとなった。前の週の平均を同41ドル(5.4%)上回っている。週末には820ドル台の半ばまで上がり、C&F/ジャパンを3〜4ドル上回った。
 
 もっとも、C&F/ジャパンもCIF/NWEもこの1週間の上昇率はともに原油のスポット価格の上昇率を下回っている。C&F/ジャパンはWTIの上昇率を2.0ポイント、北海・ブレントのアップ率を2.2ポイント下回っている。CIF/NWEは、WTIの上昇率に比べると0.8ポイント、ブレントのアップ率に対比すると1.0ポイント低い。アジアでも西欧でも、ナフサの需給バランスにまだ余裕があるからというのがわが国のエチレンセンターと大手商社に共通した分析である。

 現在の契約分がわが国に入着する1ヵ月半なり2ヵ月後の為替レートが仮に現在と同じレベルで推移すると円単位のキロリットル当たりの平均CIF価格は6万4,000円台半ばに大きく跳ね上がることになる。