2007年11月06日
BZの11月のACPは1,040ドルにアップ
USCPはほぼ据え置きの348セント
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 ベンゼン(BZ)の11月におけるアジア地域のコントラクトもののCFRあるいはC&F価格(ACP)は、トン当たり1,040ドルに引き上げられることが決定した。10月のACPに比べると同50ドル高い。2ヵ月連続の上昇で、9月に対比すると同70ドル高ということになる。

 最大の輸出国である韓国のリファイナリーが原油価格の高騰に対応してFOB価格の再引き上げに相次いで踏み切ったことによるもの。
 これに伴い、わが国のSM(スチレンモノマー)メーカーやPH(フェノール)メーカーはそれぞれの製品の輸出価格なり国内価格なりの底上げに乗り出すことになる。

 一方、米国のコントラクト価格(USCP)はガロン当たり348セントとなった。トン当たりに換算するとACPと同じ1,040ドルとなる。10月に比べると、同1セント(トン2.99ドル)安となる。値上げを希望するリファイナリー側と値下げを求める需要家側がともに歩み寄ってほぼ前月並みとすることで妥協した。9月に対比すると同12セント(同35.9ドル)高い。