2007年11月12日
ナフサのスポット価格、先週平均も続騰
C&F/ジャパンは5週連続上昇して837ドル強に
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況)
【関連企業・団体】:なし

 ナフサの国際スポット価格は先週も各地で上昇、うち日本の商社や石油企業ならびに石油化学企業が国際市場で先週中に契約したスポット物の週平均C&F価格(C&F/ジャパン)は史上最高値をさらに更新してトン当たりおよそ837.4ドルとなった模様。
 
 C&F/ジャパンは5週連続の上昇で、前の週の平均を同29ドル強(3.6%)上回っている。直近のボトムの10月第1週の平均に比べると同115ドル(約16%)高ということになる。
 西欧のCIF価格(CIF/NWE)も同様に5週連続上昇して同826.7ドルとなっている。前の週を同24.6ドル(3.1%)上回っている。直近のボトムに比べると同115.5ドル(16.2%)高い。
 
 いずれも原油のスポット価格の5週連続の高騰に連動してのもの。ただし、C&F/ジャパンもCIF/NWEもこの1週間ならびに過去5週間の上昇率は原油のWTIや北海ブレントのそれに比べるとまだ小さい。それでも先週の日本勢の契約ものの日本到着価格は、為替が現在のレベルで推移すると仮定した場合で1キロリットル当たり6万5,200〜6万5,800円へと大きく跳ね上がることとなる。国産ナフサの基準価格は同6万7,200〜6万7,800円となる。なお、主要誘導品であるポリオレフィンの現在の販売価格は同6万円見合いの水準にある。