2007年11月19日
ナフサの国際価格、6週間振りに下降
C&Fジャパンの週平均は823ドル強に
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況)
【関連企業・団体】:なし

 エチレンセンター筋の調べによると、先週中に日本や欧州主要国の商社あるいは石油・石油化学企業等が国際市場で契約した石油化学用ナフサのスポットものの価格は軒並み前の週の平均を下回った。

 日本各社が契約したC&F価格の平均はトン当たり823ドル強で、前の週の平均を同15ドル強下回るレベルとなった。また、北西欧のCIF価格は同810ドル強で、前の週の平均に比べると約16ドル下がった。ともに6週間振りの値下がりとなった。

 これは、原油のスポット価格が軒並み反落したことによるもの。ただし、この1週間の下降率は原油のそれを下回っている。WTIや北海ブレントは1週間平均の下降率が2.2〜2.8%となっているが、C&Fジャパンや北西欧向けのナフサは1.7〜2.0%と小さい。ナフサ価格の変動は原油価格を後追いするパターンとなっているので、今週はもう少し下がるとの見方が少なくない。