2007年11月21日
PSPの出荷、10月も前年同月を下回る
トレー反など全分野の不振が続く
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:発泡スチレンシート工業会

 発泡スチレンシート工業会が21日に集計したところによると、同シート(PSP)の10月の総出荷数量は9,590トンで、前年同月の実績を7.5%下回った。昨年10月の総出荷量は10,370トンで前年同月を3%上回ったが、今年は逆に大幅な前年割れとなった。
 
 主力のロールトレー(トレー反)の5.1%減をはじめ、全ての需要分野がマイナス成長となった。これでPSPの月間出荷量は5ヵ月連続の前年同月割れとなった。ロールトレーは3ヵ月連続、ラミネート丼向けは4ヵ月連続、一般反とラミネート一般向けはともに5ヵ月連続の前年同月割れである。

 今年に入ってから月間出荷量が前年同月を上回ったのは、3月の0.5%増と5月の2.5%増の2回で1月から10月までの総出荷数量は90,030トンとなった。前年同期の実績を3.5%下回っている。

 不振が続いているのは、製品全体の薄肉化の進展に加えて需要家の間で紙製品への切り替えが進んできたためと見られている。このペースでいくと、今年1年の総出荷量が前年を割り込むのは必至。その場合は9年連続のマイナス成長となる。

 1〜10月合計の分野別出荷数量は、ロールトレーが39,440トンで前年同期比1.7%減、一般反が19,510トンで同4.4%減、ラミ丼向けが24,050トンで同5.5%減、ラミ一般向けが7,030トンで同4.7%減となっている。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1195549403.tif