2007年11月22日
EPSの出荷、10月も前年を下回る
水産用が6ヵ月連続の前年割れ
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:発泡スチレン工業会

 発泡スチレン工業会が21日にまとめたところによると、発泡スチレンビーズ(EPS)の10月の総出荷数量は15,398トンとなった。前年同月の実績を1.1%下回っている。これでEPSの月間出荷量は3ヵ月連続の前年同月割れとなった。

 10月の実績がわずかながらも前年同月を下回ったのは、消費量が最も大きい水産向けの需要が引き続き不振で2.1%減となったことが大きい。同製品向けは6ヵ月連続の前年割れとなった。農業向けは6ヵ月連続の前年超えの20.6%増、ブロック向けは5ヵ月連続の前年超えの0.6%増となったが、水産向けの2.1%減と家電向けの9.8%減をカバーするまでには至らなかった。

 この結果、1月から10月までの総出荷量は147,219トンとなった。前年同期の実績を1.9%下回っている。この場合も主力の水産向けの2.4%減が足を引っ張っている。また、家電向けも8.5%減、ブロック向けも3.3%減とともに不振から脱却できないできている。農業向けは5.4%増、その他成型品向けは2.6%増で順調な伸びているが、全体をプラス成長に導くまでに達していないため全体では微減となった。

【関連ファイル】
EPSの10月の出荷実績と累計
https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1195652970.xls