2007年11月22日
カネカ、液体か性ソーダ 12月21日からキロ8円以上値上げ
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:カネカ

 カネカは22日、液体か性ソーダの販売価格を12月21日出荷分から、キログラム当たり8円以上値上げすると発表した。

 同社は昨年夏にキロ5円の価格修正を行い、一方ではコストの削減に取り組んできたが、その後も原料塩や燃料用石炭等の価格上昇が続き、原油の高騰による運送費の上昇など採算悪化が再度急速に進んできた。

 か性ソーダの国内需要は堅調に推移しており、今上期(4〜9月)は前年同期比102%となっている。主要輸出先である豪州や北米からの引き合いも旺盛で、海外市況は強含みで推移している。
 
 一方、生産は誘導品の需給バランスにより昨年並みで推移しており、需給バランスはタイト感を増している。

 海外のか性ソーダ市況は、これまで国内市況を上回るペースで上昇を続けてきたが、北米の需給逼迫により更なる上昇も見込まれる。

 同社ではこうした事情から今回、キロ8円以上の値上げに踏み切ったとしている。