2007年11月27日
アステラス製薬、米国バイオベンチャーAgensys, Inc.買収
【カテゴリー】:経営(海外)
【関連企業・団体】:アステラス製薬

 アステラス製薬は27日(米国時間:26日)、米国持株子会社のアステラスUS ホールディングInc.(本社:米国イリノイ州ディアフィールド)が米国Agensys, Inc.(本社:カリフォルニア州サンタモニカ)を買収する最終契約を締結したと発表した。買収価格は387百万ドル。

 Agensys は、癌領域の抗体医薬を専門とするバイオベンチャー企業で、ヒト組織を用いた遺伝子発現解析により候補遺伝子を選択し、これまでに14の癌種から30種の新規標的抗原を発見した実績を持っている。
 
 また、Abgenix 社(現Amgen社)からライセンス供与を受けたヒト抗体産生マウス(XenoMouse)を使用し、抗体取得が難しい抗原からもハイブリドーマ法を用いて抗体を取得するなど、抗体医薬開発でも豊富な経験と治験薬製造設備を有しており、現在では、第1相臨床試験中の抗体治療薬をはじめ、複数の前臨床段階の候補品を保有している。

 アステラス製薬では今後、こうしたAgensysの持つ強みを最大に活かし、抗体医薬の開発や事業化につなげていきたいとしている。

 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1196147359.pdf

(英文リリース)
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1196152076.pdf