近藤忠夫 日本触媒社長　

　日本触媒は30日、第一三共の100％子会社である日本乳化剤（本社：東京都中央区、谷原司社長）の発行済み全株式、および、同じく第一三共の子会社である中日合成化学（本社：台北市、王勳聖董事長）の発行済み株式の第一三共の全持分（48.6％、日本乳化剤持分と合わせて52.0％）を取得し、両社を子会社化するため、同日第一三共と株式譲渡契約を締結したと発表した。

　日本乳化剤、中日合成はともに第一三共を親会社とする界面活性剤の有力メーカー。エチレンオキサイド（EO）事業で「市況に左右されない事業基盤の確立」を目指す日本触媒にとっては、同事業強化への“起爆剤”となりそうだ。

　日本乳化剤は、EO、プロピレンオキサイド誘導体に独自の技術を持ち、界面活性剤から高中沸点溶剤（各種グリコールエーテル）、アミン化合物、ウレタン発泡触媒など、多彩で競争力のある製品ラインアップにより、安定した事業経営を継続している。

　また中日合成は、日本乳化剤が技術供与しており、EO誘導品などに強みを持つ台湾屈指の界面活性剤メーカーである。

　日本触媒はこの両社の株式を取得することにより、EOのより効果的な活用と、誘導品の技術力、販売力などの相乗効果が見込めると判断した。

【日本乳化剤の会社概要】
（1）商号　：日本乳化剤株式会社
（2）代表者：代表取締役社長 谷原 司
（3）本社所在地：東京都中央区日本橋小舟町4 番1 号
（4）主な事業所：川崎工場（神奈川県川崎市）、鹿島工場（茨城県神栖市）
（5）設立年月日：昭和28年5月8日
（6）資本金：300百万円
（7）売上高：23,765 百万円（平成19年3 月期）
（8）従業員数：346名（平成19年3月31日現在）
（9）主たる事業：界面活性剤並びに化成品の製造・販売

【中日合成の会社概要】
（1）商号　：中日合成化学有限公司
（2）代表者：代表公司負責人・董事長 王 勳聖
（3）本社所在地：台北市中正区仁愛路二段九十九号十四樓
（4）主な事業所：林園工場（高雄県）
（5）設立年月日：1970年（昭和45年）5月13 日
（6）資本金：144 百万台湾元（邦貨換算約5億円）
（7）売上高：1,765 百万台湾元（邦貨換算約62億円）（平成18年12月期）
（8）従業員数：130 名（平成18年12月31日現在）
（9）主たる事業：界面活性剤等各種工業用化成品の製造・販売

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1196410712.pdf

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