2007年12月04日
BZの12月の契約ものの価格が下降
ACPはトン1,020ドル、USCPはガロン335セント
【カテゴリー】:市況(海外、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 ベンゼン(BZ)のコントラクトものの12月の価格が極東と米国の2大市場でともに値下がりすることがこのほど確定した。
 極東の価格(ACP)はトン当たり1,020ドル、米国の価格(USCP)はガロン当たり335セントとなる。
 
 うち12月のACPは11月分に比べると同20ドルの値下がりとなる。最近のACPは、9月の同970ドルをボトムに10月が同990ドルに、そして11月が3ヵ月振りの同1,000ドルの大台越えの同1,040ドルへと2ヵ月連続して引き上げられてきていた。したがって12月分は3ヵ月振りの引き下げとなる。今年に入ってからのピークの6月の価格に比べると同90ドル安い。ボトムの2月の価格に比較すると同70ドル高い。
 当初、石油企業側の中には同1,070ドルへの再引き上げを目論む向き多かったが、SM(スチレンモノマー)メーカーやPH(フェノール)メーカーなど需要家各社が採算維持を目的に値下げを強く要求してきたためリファイナリー各社が譲歩した模様。
 
 一方のUSCPの12月分をトン当たりに換算すると約1,002ドルとなる。前月比同13セント(トン38.9ドル)安となる。この場合も、エチレン高に対処して減産志向を強めているSM大手が値下げ要求を繰り返してきたためリファイナリー各社が歩み寄ったと伝えられる。USCPがACPを下回るのはめずらしいケース。