2007年12月05日 |
廃プラの有効利用率、06年は72%に拡大 |
プラ協が廃棄・再資源化実態調査結果を公表 |
【カテゴリー】:環境/安全(原料/樹脂/化成品、実績/統計) 【関連企業・団体】:プラスチック処理促進協会 |
プラスチック処理促進協会は5日、同協会が取りまとめたプラスチック製品の06年における生産・廃棄・再資源化・処理の実態調査結果の概要を発表した。 それによると、同年の樹脂の総生産量は前年比0.4%減の1,445万トン、国内消費量は同3.0%減の1,120万トン、廃プラ総排出量は同0.1%増の1,005万トン(一般廃棄物は同2.3%減の508万トン、産業系は同2.5%増の498万トン)、有効利用量は同14.8%増の712万トン、有効利用率は同10ポイント増の72%となっている。 この中では、有効利用量と有効利用率がともに前年を大きく上回っている点が注目される。この背景について同協会では、産業界がゼロエミッションを目指して産業系廃プラスチックの多くを従来の埋め立て処理から熱エネルギー利用を前提とした焼却処理に移し変えてきたことが大きいと分析している。 同協会の調べによると、1999年時点における産業系廃プラのうち60%が埋め立て処理され、熱利用を主目的とした焼却処理は40%にとどまっていた。しかし今回の調査では、06年における埋め立て処理が25%に低下して熱利用焼却処理が75%を占めるに至っていることが判明したという。 06年の有効利用率の拡大にはこれが大きく寄与しているというのが同協会の説明。有効利用量の内訳は、マテリアルリサイクルが同10.3%増の204万トン、ケミカルリサイクルが同3.4%減の28万トン、サーマルリサイクルが同18.1%増の489万トンとなっている。 同協会では、こうした06年の実態の詳細を「プラスチック製品の生産・廃棄・再資源化・処理処分の状況ー2006年版ー」として編集し、関係各方面に配布を開始している。 |