2001年06月13日 |
公取委のポリプロ勧告に3社応諾、4社は拒否 |
業界7社の対応分かれる |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:サンアロマー、住友化学、チッソ、トクヤマ、日本ポリケム、公正取引委員会 |
公正取引委員会はポリプロメーカー7社に対して独禁法規定に基づく「排除勧告」を行っていたが、諾否期限の13日回答が出そろった。 住友化学からは11日に不応諾の回答があったので、この日は6社が回答した。 勧告を「応諾」すると回答があったのは、日本ポリケム、グランドポリマー、チッソの3社、これに対し住友化学、出光石油化学、サンアロマー、トクヤマの4社は勧告理由を不服として「拒否」の回答を行った。 公取委では今後直ちに応諾した3社に対して審決の手続きに入る。応じない4社には審判開始手続きを行う。 応諾を回答した3社のうち日本ポリケムは同日午後、「今後は2度と同じことを繰り返さないよう法を順守する」との趣旨のコメント(別掲)を発表した。 しかしグランドポリマーとチッソの両社は公取委の勧告理由を必ずしも全面的に認めたわけではなく、グランドポリマーは「まぎらわしい行為があったことは反省」、チッソは「早く事業に専念したいため」と説明している。 「不応諾」の住友化学など4社は、今回の公取委の勧告を「そのような事実はない。全く納得できない」と、強く否定、「今後は審判の場で事実が明らかになると確信している」と、係争していく構えをみせている。 |