2007年12月06日
塩ビサッシによるリフォーム件数が大幅増
NEDOの補助金交付への応募件数、前年の3.3倍に
【カテゴリー】:環境/安全(行政/団体)
【関連企業・団体】:資源エネルギー庁、NEDO、塩ビ工業・環境協会

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)による「住宅・建築物高効率エネルギーシステム導入促進事業」に対する一般市民からの今年度の申し込み総件数と認可件数とがともに前年度を大きく上回る規模に達したことがこのほど明らかになった。 総申し込み件数は3次にわたる公募のトータルで2,479件となり、その全てが認可された。昨年度の認可件数に対比すると約2倍の95.2%増となった。
 
 注目されるのは、塩ビサッシの採用が多くを占める断熱リフォームに係わる申し込み件数が急拡大している点だ。春から夏にかけての第1次から第2次募集で合計486件を数え、この時点で前年度の総件数の202件を大きく上回っていたが、10月に実施した第3次募集でさらに177件の追加申し込みがあり、合計で663件に達した。前年度の実に3.3倍の規模に膨らんだことになる。

 NEDOによる同事業は、住宅の高効率エネルギーシステムを導入する一般市民に対してその費用の3分の1を補助するというもの。産業部門にとどまらず民生部門の省エネも強力に推進していくことが不可欠との考えに基づいて経済産業省資源エネルギー庁との連携で必要な予算措置を講じ、毎年一般市民からの申し込みを募っている。

 省エネには、ヒートポンプによる冷暖房施設の導入、太陽熱利用暖房システムの採用等々多彩な手法が考えられるが、一般市民が注目して採用に積極的に取り組み始めているのが塩ビサッシと複層ガラスの組み合わせによる断熱窓の採用。これには、塩ビ工業・環境協会の樹脂サッシ普及促進活動も大きく寄与していると見られる。

 NEDOと資源エネルギーでは、来年度も引き続き同事業の拡充に力を入れていく考えで、このため20億5,000万円の予算を財務省に要求していく構えだ。今年度の執行予算を41%上回る額を確保したいとの考えで、それが実現すると塩ビサッシによる断熱住宅の普及がさらに加速されることになる。