2007年12月07日
PHの対中輸出価格、12月は1,600ドルにアップ
需給のタイト化で10月の水準に戻る
【カテゴリー】:市況(海外、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:三井化学

 三井化学などわが国の大手PH(フェノール)メーカーが中国の大口需要家各社との間で進めていた12月の輸出分の価格交渉がこのほど決着した。

 平均のCFR価格はトン当たり1,600ドルとなった模様。11月の価格は、9月と10月におけるBZ(ベンゼン)価格の下降に連動するかたちで10月分を同50ドル下回って同1,550ドルとなったが、12月は再び10月の水準まで戻ることになった。
 これには、アジア地域全体のPHの需給バランスが中国国内のフェノール樹脂やカプロラクタム等の需要の拡大に伴って急逼迫してきたことが大きく作用したと見られている。
 12月の同1,600ドルは、年初の価格に比べると約200ドル高となる。ちなみに過去最高は今年7月の1,605ドルである。