2007年12月11日
三菱レイヨン、MMAモノマーの輸出価格も引き上げへ
中国等への1月納入分、トン2,200〜2,250ドル目指す
【カテゴリー】:市況(海外、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:三菱レイヨン

 三菱レイヨンはこのほど、中国をはじめとしたアジア地域のMMA(メチルメタクリレート)モノマーの大手需要家に対して来年1月以降に納入する同モノマーの価格をトン当たり200〜250ドル引き上げたい意向を表明し、同意を求めた。

 現在の輸出価格の平均は、CFRベースで同2,000ドルとなっている。それを1月からは同2,200〜2,250ドルに是正したいとしているわけで、遅くとも1月中に全てのユーザーの同意を取り付けたい考え。

 アジア地域におけるMMAモノマーの需要は透明ABS樹脂向けやMMAポリマー向けを中心に順調に拡大しており、このため最大手の同社に対する引き合いはここにきて一段と活発になっているという。来年1月から3月にかけては韓国とシンガポールで同モノマーの増強プラントが相次いで稼動を開始し、合計年産166,000トン分が増産される見通しにある。しかし透明ABS樹脂の増産とIT関連向けのMMA成形材料の増産でただちに吸収されるというのが同社の見方となっている。