2007年12月11日
三菱レイヨン、MMAとMAAを再値上げへ
1月1日からともに25円引き上げ
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況)
【関連企業・団体】:三菱レイヨン

 三菱レイヨンは11日、MMA(メチルメタクリレート)モノマーとMAA(メタクリル酸)の両製品の国内販売価格を来年1月1日出荷分からともに1キログラム当たり25円引き上げることにして需要家各社と折衝に入ったと発表した。

 今回の値上げは、7月に実施した同20円の価格改定に続く今年2度目となるもの。再値上げの理由としては、来年1〜3月期の国産ナフサ価格が1キロリットル当たり6万5,000円を超えるところまで跳ね上がるのが必至の見通しにあるほか、原料費の35%を占めるメタノールの価格がトン600ドル以上に高騰しつつあること、さらにはユティリティ費や物流費等の諸経費も軒並み急膨張していること等を挙げている。

 MMAもMAAも、ここしばらくモノマーメーカーの新・増設が途絶えてきた中で需要がIT関連分野を中心にアジア地域全体で順調に拡大してきたため日本国内でもアジア全域でも需給バランスがタイトになっている。同社では、来年もポリマーの需要が引き続き安定した伸びを遂げる見通しなのでモノマーの需給バランスはタイトなまま推移すると予想している。