2007年12月12日 | |
三菱樹脂、畜産排水を微生物で浄化する「処理システム」開発 | |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:三菱樹脂 |
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三菱樹脂は12日、環境水処理分野への事業展開の一環として、搾乳室(パーラー舎)から排出される汚水を、有用微生物を用いて効率良く浄化処理する「畜産排水(パーラー排水)処理システム」を開発したと発表した。現在、北海道・帯広市の酪農家で実証実験を行っており、正式発売は2008年春の予定。 搾乳室から出る廃棄乳や搾乳機器の洗浄水、抗菌性物質、糞尿などを含んだ排水(パーラー排水)は、悪臭や水質汚濁などの自然環境汚染につながるが、このように多種類の排水を単独の処理システムで浄化することは難しく、酪農家には悩みのタネとなっている。 その一方で、公共用水域に排出する水の規制(水質汚濁防止法)は年々厳しくなっており、酪農家にとっては、今後、パーラー排水処理システムの整備は必要不可欠になると見られている。 そこで同社は、廃棄乳や搾乳機器の洗浄水、抗菌性物質、糞尿などを含んだパーラー排水を単独のシステムで浄化処理できる浄化システムを開発した。 システムには有用微生物を利用した接触ばっ気法による浄化処理法を採用。また、耐薬品性に優れたFRP製パネルタンクを使用しており、現地組立が可能で設備の移設・増設も容易などの特徴がある。 同社は「畜産排水(パーラー排水)処理システム」を12月13日〜15日、東京ビッグサイトで開催される「エコプロダクツ2007」に出展する。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1197434906.doc |