2007年12月13日 |
Jエナジー、固体酸化物形燃料電池システム完成 発電試験開始 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:ジャパンエナジー、経済産業省 |
財団法人石油産業活性化センター(PEC)は13日、経産省の委託事業「新燃料油研究開発調査」の一環としてジャパンエナジー技術センター(埼玉県戸田市)に設置していた、灯油を原燃料とした固体酸化物形燃料電池(SOFC)システムのプロト機が完成し発電試験を開始したと発表した。 <発電試験を開始した設備の主な仕様> (1)名 称 :1kW級灯油型SOFCシステムプロト機 (2)定格出力 :1kW級 (3)燃料 :脱硫灯油(市販灯油(JIS1号)を脱硫したもの) (4)改質方式 :自己熱改質方式※1 (5)セルスタック :平板型アノード支持(日本ガイシ株式会社製) SOFCは固体高分子形燃料電池(PEFC)と比べて作動温度が700℃〜1000℃と高く、発電効率が高いのが特徴。SOFCシステムプロト機には改質方式として自己熱改質を適用している。この自己熱改質方式は外部加熱源を必要とせず,負荷追従性能※2に優れている。 今年度の研究計画は、当SOFCシステムプロト機の運転を通じて、灯油型SOFCシステムとしての実用化に向けた性能評価を進めていく予定。 (注) ※1 自己熱改質方式:部分酸化反応(発熱反応)と水蒸気改質反応(吸熱反応)を併用し水素を製造する改質方式のことで、部分酸化反応の反応熱を水蒸気改質反応に活用する。 ※2 負荷追従性能:燃料電池発電量変化に応じて改質ガス製造量を調整する速さのこと。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1197530716.pdf |