2007年12月14日
大洋塩ビ、1月の対中輸出価格1,000ドル台目指す
国内向けも来週早々に改定を表明の構え
【カテゴリー】:市況(海外、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:大洋塩ビ

 大洋塩ビはこのほど中国の大手樹脂加工企業との間で塩ビ樹脂の12月の輸出価格をCFRトン970ドルとすることで話し合いをまとめたが、来週から始まる来年1月分の交渉に当たっては同1,000ドルの大台超えを目標にしていく考えである。

 12月の価格は11月とほぼ同じ水準にとどまり、2ヵ月連続の1,000ドル割れとなった。しかし来年1月分については、原燃料価格が一段と上昇するのが確実となっているため、再度1,000ドル台乗せを目指すほかないとしている。
 中国の塩ビ加工企業の多くは、加工製品の対米および対欧輸出が引き続き順調に推移しているため大洋塩ビなどわが国の塩ビ大手に対して再び活発な引き合いを寄せるようになっている。手持ち在庫が予想以上に減少してきていることが緊張感を高めている模様。

 一方、大洋塩ビは国内価格についても高騰する原燃料価格の製品価格への早期転嫁が不可欠と判断しており、このため来週早々にも詳細な計画を固めて値上げを表明することになりそう。