2007年12月18日
三菱化学、EGの国内価格も修正へ
1月出荷分からキロ25円引き上げ
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:三菱化学

 三菱化学は、EG(エチレングリコール)の国内販売価格を来年1月1日出荷分から1キログラム当たり25円引き上げる方針を固めた。
 
 同社によるEGの国内価格の修正は、8月に続いてこれが今年度に入って2度目となる。EGの需給バランスはサウジアラビアの大型EGプラントの長期運休が影響して10月以降世界各地で急逼迫、それに伴い国際市況が高騰している。9月の時点でトン当たり1,040〜1,060ドルであったMeglobal、SABIC、Shellといった大手EGメーカーによるコントラクトものの価格は10月に1,275〜1,400ドルに跳ね上がり、11月の1,390〜1,400ドルを経て12月には軒並み1,590ドルまで引き上げられるに至っている。

 それに対して、国内価格は原料価格が高騰しているにもかかわらず9月以降据え置きの状態が続き、このためEG各社とも採算維持が困難となってきていた。三菱化学の今回の国内価格の修正は、海外価格との格差が著しく開いた国内価格を国際レベルに引き上げることで供給責任を全うしていけるようにしたいとの思いから計画されたもの。