2007年12月20日
PPフィルムの出荷、11月は再び前年割れに
OPPは累計も前年同期を下回る
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:日本ポリプロピレンフィルム工業連合会

 ポリプロピレンフィルム工業連合会が19日に集計したところによると、11月のPPフィルムの出荷数量はOPP(PP延伸フィルム)もCPP(PP無延伸フィルム)もともに前年同月の実績を下回った。
 10月はOPPが前年同月を6.4%、CPPが同じく前年同月を6.5%上回ったが、11月はOPPが同5.5%減の22,911トン、CPPが同2.2%減の14,706トンに縮小してともに再び前年同月を割り込んだ。
 
 両品種とも最大消費品種である食品包装用の減少が響いている。OPPの食品包装用は4.2%、CPPの食品包装用は4.0%それぞれ前年を下回っている。しかもOPPの場合は、繊維・雑貨用と工業用その他も前年を割り込んでいる。
 対するCPPは、工業用が9.6%増、繊維・雑貨そのが7.8%増とともに大幅な伸びを遂げて食品向けの不振をかなりカバーしている。
 
 この結果、1月から11月までの累計は、OPPが前年同期比2.7%減の231,143トン、CPPが同1.0%増の147,295トンとなった。主力の食品包装用はOPPが0.2%減、CPPが1.9%減とともに前年同期を下回っている。このためOPPの今年の年間総出荷量は4年振りに前年を下回る公算が濃厚となった。CPPはかろうじて3年連続の前年超えとなりそう。
 OPPならびにCPPの11月の出荷実績と累計は別表の通り。

【関連ファイル】
PPフィルムの07年11月の出荷数量と累計
https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1198113574.xls