2007年12月21日
中央化学、生産体制を再構築
2工場を閉鎖、全体の生産効率向上図る
【カテゴリー】:経営(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:中央化学

 プラスチック製食品容器の大手メーカーである中央化学は20日をもって同社の北陸工場と奈良工場を閉鎖、両工場で製造してきた各種容器の生産を岡山工場など生産効率の高い他の拠点に移して新たな体制での生産活動に踏み切った。

 今回の両工場の閉鎖は、今年9月に実施した山梨第1工場の同第2工場への一体化に続く抜本的な生産合理化措置。北陸工場では、PSP容器、HI容器、PP容器の3品種を製造してきたが、同地域における需要の縮小によって適正稼働率を維持できなくなっていた。

 奈良工場ではPSP容器を生産してきたが、設備が古く小型のため生産効率が低く採算を確保できなくなっていた。これら二つの工場を閉鎖したことによって、先行させた山梨工場と合わせて人員の合理化が進むとともに同社の国内生産拠点全体の効率向上が図れるとしている。

 同社では、各生産拠点のリニューアルも加速させるなど一連の生産合理化策の展開によって08年末には単月ベースで黒字転換を果たしたい考えだ。同社の国内の生産拠点は埼玉県鴻巣の本社工場、山梨第2工場、北海道工場、関東工場、岡山工場、九州工場など10ヵ所となった。