2007年12月21日
日化協がICCAの気候変動WGのリーダーに
リベリス会長らの要請で来春の新組織設置目指す
【カテゴリー】:行政/団体(環境/安全)
【関連企業・団体】:日本化学工業協会

 日本化学工業協会が21日に開いた定例記者会見で明らかにしたところによると、同協会はICCA(国際化学工業協会協議会)のリベリス会長(ダウ・ケミカルCEO)ら首脳の要請を受けて、ICCAの加盟各国の参加による「気候変動・エネルギー政策ワーキンググループ」の設置と運営のリーダー役を務めることになった。

 ICCAは、今後の活動の展開に当たっては(1)適正な化学品政策による健康の維持(2)地球温暖化防止への的確な対応(3)レスポンシブル・ケア活動の充実・強化、の3項目を重点課題に掲げていくことで加盟各国の化学業界団体の同意を得ている。

 ついては、各国の協力によって着実に目的をクリアしていくためそれぞれのテーマ別にWGを設置することが先決との点でコンセンサスも得られ、うち、気候変動・エネルギー政策WGに関しては日化協にリーダシップを発揮してもらいたいとの要請がリベリス会長をはじめとした多くの首脳から寄せられたもの。同協会が取りまとめて各国に紹介しはじめた「日本の化学産業が提供する省エネルギー・環境に関する技術集」に対して多くの国が注目し、日本の化学業界の持つ省エネ・環境技術力に強い関心を持ち始めたことも今回の要請の引き金になったと見られる。

 これを受けて同協会では、来年のできるだけ早い時期にWGを立ち上げて具体的な活動計画について参加各国間でディスカッションを開始するようにしたいとしている。