2007年12月25日 |
経産省の08年度予算、重点施策に「イノベーション加速」など |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:経済産業省 |
経産省は25日、08年度予算案(最終内示)の概要を発表した。国の財政事情が厳しい中で、一般会計は前年比微増の4,262億円を確保。重点施策であるイノベーション促進のための科学技術振興費に1.1%増の1,477億円を実現したほか、中小企業の活性化に向けた中小企業対策費として3.5%増の1,304億円を確保した。 また、農林水産業と商工業が連携する「農商工連携」を促進するため、地域産品の販売促進・新商品開発、IT活用等に係る予算として、新規に103億円を確保した。 特別会計予算は10,565億円で前年比2.4%の減少となった。エネルギー特別会計が「基本方針2006」で示した歳出改革実行のため、総額7,216億円(前年比3.9%減)、貿易再保険特別会計は2,121億円(0.5%減)の計上となった。 特別特会として「イノベーション促進のための特許審査価格加速プラン」に基づき、世界最高水準の迅速・的確な特許審査の実現を目指すほか、グローバルな権利取得や模倣品対策強化などの推進のため1,228億円(3.2%増)を計上する。 ■主な内示項目と予算額は以下の通り。( )は前年度予算 <安全・安心の確立と高信頼性を強みとする産業の創出> ◇原子力発電の安全・防災対策 334.6億円(328.0億円) ◇製品安全の向上対策 8.0億円(4.8億円) ◇次世代航空機の開発・先端的材料技術の開発 91.0億円(13.3億円) ◇がん対策の実用化研究 26.0億円(19.0億円) <イノベーション加速による競争力強化> ◇ドリームチッププロジェクト 123.0億円(新規) ◇IT投資効率性向上のための共通基盤開発 8.0億円(新規) ◇情報大航海 41.1億円(45.7億円) ◇健康情報活用基盤構築 2.9億円(新規) ◇サービス産業の生産性向上支援 23.6億円(22.8億円) |