2007年12月26日 |
産総研報告「南関東天然ガス田、東京・神奈川など広い範囲に分布」 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:経済産業省 |
経産省は26日、独法・産業技術総合研究所(産総研)に調査を依頼していた「南関東天然ガス田(水溶性ガス田)の分布状況」について、「ガス田が千葉県を中心に広い範囲に広がっており、地下水の採取には注意が必要である」などの報告があったと発表した。 <調査結果の概要> (1)分布範囲 日本有数の天然ガス産出地域である「南関東天然ガス田」は、千葉県を中心に東京都・神奈川県・埼玉県・茨城県に広がっている。 (2)特に注意すべき地域 天然ガスは、主に上総層群といわれる地層(砂と泥の互層)の中の地下水に、ガスが溶け込んだ状態で存在している。上総層群内でも中部の地層、特に梅ヶ瀬層及び大田代層と呼ばれる地層でガス胚胎が大きい。 (3)特に注意すべき地域 南関東天然ガス田では、特に九十九里一帯はガス湧出の可能性が高い。これは千葉県内の上総層群が東京湾側から太平洋側にかけて競りあがるように傾斜しているため、太平洋側でガス胚胎層がより浅部に存在しているためである。 (4)天然ガスの性質 主成分はメタンガスで、約99%を占める。メタンガスは無色・透明・無臭であり、人体に有害ではない。ただ、酸欠や爆発には注意が必要。空気に対する比重が0.55と軽く、密室では天井に停滞しやすい。さらに、空気に5%〜15%混入しただけで、火気にふれると爆発する可能性がある。 |