2007年12月27日
アステラス製薬、経口用セフェム系製剤「セフゾン」勝訴確定
【カテゴリー】:経営(新製品/新技術)
【関連企業・団体】:アステラス製薬

 アステラス製薬は27日、大洋薬品工業(本社:名古屋市)に対する経口用セフェム系製剤セフジニル(製品名:セフゾン・カプセル)の特許侵害訴訟で勝訴が確定したと発表した。最高裁判所が25日、大洋薬品の上告を棄却する決定を行った。

 経口用セフェム系製剤セフジニルは、アステラス製薬(旧藤沢薬品)が創製した抗生物質製剤で、カプセル製剤「セフゾン・カプセル」は1991年、また細粒は1993年、呼吸器感染症向けに発売した。

 物質特許は2003年9月に満了しているが、結晶形に関する特許が2008年8月まで存続している。しかし、大洋薬品が2005年7月にセフジニルの経口用カプセル製剤として「セフロジールカプセル100ミリグラム」の薬価を取得し、同年9月に発売した。
 
 このため、アステラス製薬は、大洋薬品を相手取り東京地裁に特許権侵害の排除を求める訴訟を提起、2007年3月13日に勝訴判決を得た。
 
 大洋薬品は、これを不服として知的財産高等裁判所に控訴したが、2007年9月に棄却され、さらに最高裁判所への上告も、12月25日に棄却の決定がなされ、アステラス製薬の勝訴が確定した。