2007年12月27日
ナフサの輸入価格、11月は59,000円にアップ
10月の平均価格を2,300円上回る
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況)
【関連企業・団体】:なし

 財務省が27日に集計した11月の輸入通関速報によると、石油化学用ナフサの11月の総輸入数量は235万524キロリットル、総輸入金額は1,387億6,874万7,000円となった。1キロリットル当たりの加重平均価格は59,037円ということになる。

 平均単価を10月の確定値に比べると同2,293円の値上がりとなる。3ヵ月連続の上昇である。前年同月に対比すると同13,963円高い。9月中旬から11月中旬にかけてわが国の大手商社や石油ならびに石油化学企業が国際スポット市場で契約した価格が原油のスポット相場の高騰に引っ張られるかたちでく急騰したのが響いている。

 12月のCIF価格はさらに高くなる見通しにある。したがって、エチレンセンターの多くは10〜12月期の輸入価格の平均は同59,000円前後まで上がると予想している。その場合、国産ナフサ価格は同61,000円に引き上げられるとの予想である。ちなみに7〜9月期の国産ナフサ価格は59,700円であった。