2008年01月08日 |
PEとPVCの対中輸出の不振が長期化 |
PPとPSは11月も引き続き前年超え |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計) 【関連企業・団体】:なし |
汎用樹脂の07年11月における中国向け輸出通関数量は、PPホモポリマー、同コポリマー、PSの3品目が前年同月を上回った反面、LDPE、HDPE、PVCの3品目が前年同月を下回った。 10月と同じ内容であり、この結果LDPE、HDPE、PVCの3品目はいずれも5ヵ月連続の前年同月割れとなった。一方のPP-HとPP-Cは2ヵ月連続の、PSは8ヶ月連続の前年同月超えである。 LDPEとHDPEの前年同月割れが長期化しているのは、輸出余力を持つマレーシア、サウジアラビア、韓国、台湾といった国々がこれまで以上に対中輸出に積極的に動いていているため。PVCの不振が長引いている最大の要因は、中国国内におけるカーバイド法PVCの国産量の拡大にあると見られる。 PPが順調に推移しているのは、わが国の大手PP企業が中国向けを中心に海外市場の拡大にこれまで以上に積極的に取り組んできているため。PSの長期にわたる前年超えは、極度の不振が続いていた昨年の反動と見られる。 1〜11月の累積も、11月と同様にLDPE、HDPE、PVCの3品目が前年同期を割り込んでいる反面、PP-H、PP-C、PSの3品目が前年同期超えとなっている。年計でも同じ構図となるのが確実と見られる。 汎用樹脂の07年11月の対中輸出通関数量と累計は別表の通り。 【関連ファイル】 汎用樹脂の07年11月の対中輸出通関実績 https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1199755616.xls |