2008年01月08日 |
東ソーの中国向けVCM価格、3カ月振りの反騰 |
12月分、CFRトン745〜755ドルで契約 |
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:東ソー |
VCM(塩ビモノマー)最大手の東ソーは、このほど中国の大手PVC企業各社との間でVCMの昨年12月の輸出価格をCFRトン当たり745〜755ドルとすることで合意した。 同社による過去2カ月の対中輸出価格はいずれも同730〜740ドルで、9月の価格を同30ドル下回るレベルに据え置かれていた。したがって12月分は、3カ月振りの反騰となる。中国国内のVCMの需給バランスが内需の着実な拡大によって改善されてきたことが要因と見られる。 同社をはじめとしたわが国のVCMメーカーによる中国向け輸出価格は、昨年も時期によって大きく変動するパターンをたどった。1月は同640〜650ドルという低水準でのスタートとなったが、2〜3月は690〜700ドルに上昇、そして4月の700〜710ドル、5月の720〜730ドル、6月と7月の760〜770ドルを経て8月には790〜800ドルに達した。しかし翌9月は760〜770ドルに下降、さらに10月と11月はともに730〜740ドルまで下がって先行きが警戒されていたが、12月は再び小幅ながら反騰して年を越すかたちとなった。 一方、わが国全体の中国向けの1月から11月までの総輸出数量は、461,676トンで前年同期を19.7%下回っている。残る12月分がどうなったかは明らかでないが、年計が前年を大きく下回るのは確実のようだ。 |