2008年01月10日
土屋・VEC会長「塩ビ樹脂に理解広がり、今昔の感」
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:東ソー、塩ビ工業・環境協会

 塩ビ工業・環境協会(VEC)の土屋隆会長(東ソー社長)は、10日に開催した同協会の新年賀詞交歓会で挨拶し「今年はVECの発足10年周年を迎えるが、塩ビに対する消費者の見方は当時と大きく変わり、今昔の感がある」と述べるとともに「今後は塩ビが資源の節約や地球温暖化に貢献する、今の時代にふさわしい樹脂であることをもっと訴えていきたい。これまでの守り一辺倒から“攻め”の姿勢に転じて市場の拡大を図っていきたい」と強調した。

 同会長は、今後の重点課題として以下の4項目をあげた。
(1)リサイクル活動への一層の取組み強化。今後5年間に20億円の資金を投入し、リサイクル技術の開発やシステムの充実、支援制度の拡充を図る。
(2)塩ビ樹脂のサスティナビリティー発信。「塩ビを使うことこそが環境にやさしい」をさらに広く訴える。
(3)塩ビサッシ、サイディングの普及と市場拡大。わが国の住宅着工件数は昨年、建築基準法の改正で混乱し落ち込んだが、塩ビサッシはその中でも30%伸びた。昨年12月には与党の税制協議会で「断熱サッシ」に対する減税措置が認められた。今年は市場拡大にさらに弾みをつける。
(4)国内外関連団体との連携強化。プラスチック処理促進協会など国内の関係団体だけでなく、アジア太平洋地域のネットワークであるAPVNなどと連携し業界活動を積極的に展開する。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1199956794.doc