2008年01月11日 |
経産省、今年のエチレンの内需を前年並みと予想 |
輸出超過量はオレフィン系全体に縮小と想定 |
【カテゴリー】:行政/団体(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:経済産業省 |
経産省製造産業局化学課は11日、同省が取りまとめた主要石油化学製品の昨年の需要実績見込みと今年の需要見通しの内容を発表した。 それによると、今年のエチレンの需要については、内需がレジン輸入ベース(レジンの輸入を含めたエチレン換算需要量)で0.1%、製品輸入ベース(内需および輸入にポリエチレンの製品輸入を含む需要量)で0.2%それぞれ前年を上回るものの、製品輸出の縮小で全体の出超規模がレジン輸入ベースで4.1%、製品輸入ベースで5.6%それぞれ下回り年間必要量はいずれの場合も前年を0.9%下回って764万トンにとどまるとしている。 プロピレンに関しても、内需は前者で1.0%、後者で1.1%それぞれ前年を上回るが、同様の理由で輸出超過量が前者で4.1%、後者で5.3%下回るためトータルの必要量は前年の横並びの633万トンになるとの見方をしている。 エチレン系主要誘導品の一つであるLDPEについても、内需は0.6〜0.7%増えるものの、輸出の減少が避けられないので総必要量は前年比0.1%減の204万トンになると予想している。HDPEは、輸出が減少するだけでなく内需も2.1〜2.3%減となるので必要量が2.4%減の105万トンに縮小するとの予想になっている。 PPに関しては、内需が前者で1.0%増、後者が1.2%増と手堅い伸びを遂げ、一方の出超量も横並びもしくは微減にとどまるので、総必要量は0.9%増えて317万トンになるとしている。 芳香族製品については、内需がベンゼン、トルエン、キシレンとも前年を上回るものの、輸出入バランスが製品によって大きく異なるので、必要量はBZが0.2%増の516万トン、キシレンが2.1%減の158万トン、キシレンが6.6%増の638万トンと製品によってかなりばらつきがあると予想している。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1200043926.tif |