2008年01月11日
プライムポリマー、エボリュー設備を再増強へ
09年から10年にかけて年産30万トン体制を構築
【カテゴリー】:経営(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:プライムポリマー

 ポリオレフィン総合メーカーのプライムポリマーは、メタロセン触媒による気相法直鎖状低密度ポリエチレン(商品名;エボリュー)の製造設備を再増強する方針を固めた模様。
 
 現在の生産能力は、一昨年秋の同4万トンの能力増強工事の実施によって合計24万トンに拡大されている。これを手直しによってさらに同6万トン規模増強することになりそう。09年秋から準備に入り、10年秋の定修時に全ての工事を完工させることになると見られる。
 
 同社が同樹脂の再増強に踏み切ることにしたのは、優れたヒートシール性能など同樹脂特有の機能・品質が評価されて国内のみならず中国や東南アジア諸国からも注文が急増していて、このままいくと遠からず供給力不足の事態に陥る見通しとなってきたため。
 
 このほか同社では、自動車部品向けを中心に需要が世界各国で順調に広がっているPPについても設備の大型化に踏み切る構え。