2001年06月11日
5月のエチレン生産量は60万7,900トン
前月比は1%減、前年同月比は0.1%増に
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:三菱化学、経済産業省

 経済産業省製造産業局が11日に明らかにしたところによると、5月のエチレン生産量は11センター合計で60万7,900トンとなった。
 これを前月の実績に比較すると1%少ない。前年同月に対比すると0.1%増ということになる。つまり、前月に対しても前年同月に対してもほぼ同じ規模であったと言える。
 同月の定修実施プラントは、三菱化学・鹿島の1~2号機合計年産82万8,000トン設備と同社・水島の同45万トン装置の計3基であった。前月の定修・運休設備は出光石油化学・千葉の同37万4,000トンプラントだけであったが、5月は3基に増えたので総生産能力はかなり縮小した。ただし全体の操業日数が前月より1日多かったことから実際の生産量の縮小率は1%の小幅となった。一方、前年同月の定修設備は3社・4プラントであったので、それに対する今年の総生産能力は明らかに前年を上回ったことになる。それにもかかわらず、実生産量が横並びとなったのは平均の操業率が若干低下ためと見られる。
 この結果、今年1月から5月までの総生産量は315万2,700トンとなった。前年同期との対比は0.4%減ということになる。