2008年01月15日 |
旭硝子、役員報酬の一部を自主返上 欧州販売めぐり |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:旭硝子 |
旭硝子は15日、欧州の子会社、関係会社がガラス製品の販売をめぐり、欧州委員会から相次いでカルテル行為が指摘された問題を重くみて、「グループ経営の立場から、監督上の社会的責任がある」とし、役員報酬の一部返上を決めたと発表した。 子会社であるAGCフラットガラス・ヨーロッパ社(本社:ベルギー、ブリュッセル)及び旭硝子は、2007年11月28日(日本時間)に、欧州委員会から、欧州における板ガラスのカルテルに関し、課徴金合計65百万ユーロ(約105億円)の支払いを命ずる決定の通知を受けた。これを受けるかどうかの旭硝子の方針などはまだ決っていない。 また、孫会社であるAGCオートモーティブ・ヨーロッパ社(本社:ベルギー、セネフ)及び旭硝子は、2007年4月20日(現地時間)と同23日(日本時間)に、欧州委員会から、欧州における自動車用ガラスのカルテルに関するStatement of Objections(異議告知書)を受領した。欧州委員会は現在なお事実関係の調査を継続中という。 いずれにせよ旭硝子は、「親会社としてこのような行為が子会社・孫会社にあったことについて、グループ経営の立場から監督上の社会的責任を痛感する」とし、代表取締役、取締役会議長、並びに関係執行役員は1月度から3カ月間、報酬の30〜10%を自主返上することにした。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1200378193.pdf |