2008年01月16日
ナフサのスポット価格が小反落
先週のC&F/ジャパン、原油相場に連れ安
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況)
【関連企業・団体】:なし

 エチレンセンター筋の調べによると、わが国の商社や石油ならびに石油化学企業等が先週中に国際スポット市場で契約したナフサのC&F価格の週単位の平均はトン当たり約878ドルとなった。
 
 5週間振りの下降で、最高値となった前の週の平均価格に比べると同5ドル(0.6%)安い。原油の国際スポット相場の下降が誘発要因と見られる。ただし、直近のボトムの12月第1週の平均に対比すると同35.6ドル(4.2%)高い。1年前(07年1月第2週)の平均に対しては同352ドル(約67%)高となる。
 
 一方、北西欧の先週のCIF価格の平均は同840ドル半ばとなっている。前の週を同29ドル強下回っている。率にして3.4%の値下がりで、C&F/ジャパンの下降幅を大幅に上回っている。これは、もともとCIF/NWEの相場が原油のスポット相場のうちの北海ブレントとほぼ同じ幅で変動する性格を有していることによるもの。C&F/ジャパンの下降率が小さいのは、わが国ならびに極東地域におけるエチレンの需要が西欧と異なり引き続き活発なためと見られている。この結果、C&F/ジャパンとの格差は同37ドル強に拡大している。