2008年01月16日
SMの定修工場、今年は前年の約2倍に
合計10工場のうち8工場・11基が約1ヵ月運休
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:日本スチレン工業会

 日本スチレン工業会がこのほど調査したところによると、今年はわが国のSM(スチレンモノマー)メーカー9社のうち7社がそれぞれ1ヵ月前後定修のためSMプラントを運休する見通しにあることが明らかとなった。
 定修による運休プラント数は07年の6基から一気に11基に増える見込みで、このため今年のSMの総生産能力は07年を年間約18万トン(5%)下回って約343万トンになると見られている。
 
 今年中に定修のためSMプラントを運休する予定のところは、旭化成ケミカルズ(年産総設備能力71万トン)、出光興産(同55万トン)、電気化学(同24万トン)、千葉スチレンモノマー(同27万トン)、太陽石油化学(同33万5,000トン)、新日鐵化学(同19万トン)、日本スチレンモノマー(同23万2,000トン)の計7社。運休工場数は8工場。運休プラント数は11基となる見込み。
 
 07年の定修・運休プラント数は、旭化成ケミカルズ(同86万トン)、日本オキシラン(同41万2,000トン)、三菱化学(同37万1,000トン)、日本スチレンモノマー(同23万2,000トン)の4社・4工場の合計6基であった。
 それに対して08年は運休プラント数が2倍近くに達する見通しなわけ。現在は、各社とも輸出の好調もあってフル稼動中。このため、定修が集中する春季(2〜6月)と秋季(8〜11月)は特に需給が逼迫するのが必至となりそうだ。


 同工業会の調べによるSMメーカーの08年における定修スケジュールは以下の通り。
 ▽2月中旬〜3月中旬=新日鐵化学・大分工場。
 ▽3月中旬〜4月上旬=旭化成ケミカルズ・水島工場(2基)。
 ▽3月中旬〜5月初旬=出光興産・千葉工場。
 ▽3月下旬〜5月初旬=日本スチレンモノマー・大分工場。
 ▽5月中旬〜6月中旬=電気化学・千葉工場。
 ▽8月下旬〜9月下旬=太陽石油化学・宇部工場。
 ▽9月中旬〜10月下旬=出光興産・徳山工場(2基)。
 ▽10月中旬〜11月中旬=千葉スチレンモノマー・千葉工場。
 ▽10月下旬〜11月中旬=旭化成ケミカルズ・水島工場。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file3_1200450519.tif